元カレ教師
「お願いがあるんだけど。」
山野さんは笑顔で言う。
言わんとしてる事が手に取るように分かったあたし達だが、とりあえず彼女の言葉を聞く事にした。
「何?」
未来が言ってくれた。
「お願い!
如月さんと北条先生離して!!」
あたし達は少し驚いた。
まさかこんなにも頼むように言われるなんて思っていなかった。
これではみやびちゃんに声をかけないわけにはいかない。
「いいよ。」
今度はあたしが答えた。
あたしはみやびちゃんと北条先生の所まで行って言った。
「みやびちゃん!」
と同時に違う声がした。
「…昴?」
その声に、あたしと北条先生は凍りついた。