元カレ教師


「お願いがあるんだけど。」


山野さんは笑顔で言う。


言わんとしてる事が手に取るように分かったあたし達だが、とりあえず彼女の言葉を聞く事にした。


「何?」


未来が言ってくれた。


「お願い!
如月さんと北条先生離して!!」


あたし達は少し驚いた。


まさかこんなにも頼むように言われるなんて思っていなかった。


これではみやびちゃんに声をかけないわけにはいかない。


「いいよ。」


今度はあたしが答えた。


あたしはみやびちゃんと北条先生の所まで行って言った。


「みやびちゃん!」


と同時に違う声がした。


「…昴?」


その声に、あたしと北条先生は凍りついた。


< 181 / 513 >

この作品をシェア

pagetop