元カレ教師
「…昴?」
目の前にいるのは、確かにあたしの敵である北条昴である。
少なくともそっくり。
…
そっくりさんであってほしい。
あたしはそう願った。
だが、現実は甘くなく
「お姉ちゃん…」
「玲奈…」
そっくりさんでなく、昴だった。
「昴、あんた何で?」
妃奈は未来ちゃんを見た。
未来ちゃんはちょっと凄い顔でいる。
暫く、奇妙な時間が流れた。
否、時間が止まったの方が正しいかもしれない。
だが、
「妃奈ちゃんのお姉さん?」
1人の女の子があたしにそう言った。