元カレ教師
「ただいま…」
あたしはそっと入る。
「あら妃奈、おかえり。
早かったじゃない。」
お母さんだった。
「まあね。
ねぇ、お母さん、お姉ちゃんは?」
「玲奈ならまだよ。
何処かで誰かに会ったんじゃない?」
…
お母さん微妙に当たってる。
「そっか、ありがとう。」
「なんかあったの?」
「え?」
「あんた何かあったら何時も玲奈に言うから。
何かあったのかなって。」
お母さん…
「だってお姉ちゃん、呼んでもいないのに文化祭来たからビックリしちゃって。
文句の一つでも言わなきゃ。」
「あら、そう。
そりゃ大変ね。」
お母さんの笑顔を確認して、あたしは自分の部屋に行った。