元カレ教師


「ただいま…」


あたしはそっと入る。


「あら妃奈、おかえり。
早かったじゃない。」


お母さんだった。


「まあね。
ねぇ、お母さん、お姉ちゃんは?」


「玲奈ならまだよ。
何処かで誰かに会ったんじゃない?」





お母さん微妙に当たってる。


「そっか、ありがとう。」


「なんかあったの?」


「え?」


「あんた何かあったら何時も玲奈に言うから。
何かあったのかなって。」


お母さん…


「だってお姉ちゃん、呼んでもいないのに文化祭来たからビックリしちゃって。
文句の一つでも言わなきゃ。」


「あら、そう。
そりゃ大変ね。」


お母さんの笑顔を確認して、あたしは自分の部屋に行った。


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