元カレ教師
未来が一瞬、困ったような顔をした。
だけどあたしは言葉を繋いだ。
「そうでしょ?
もう3年も前なんだよ?
それに、木下先生がその時に付き合ってたからって、木下先生が悪いとは限らないじゃん?
だってほ、あの時昴は二又掛けてたんだよ?
そんな事話すわけないじゃん!!」
ね?、と最後に念を押す。
「そうだけど…」
未来は不満そうに顔を窓に向ける。
「無理だと思ったら言ってよね。」
普段では聞けない未来のボソッとした声。
あたしの頬は自然と緩んだ。
「うん。」
未来はやっとこっちを見た。