元カレ教師
怖い…
今にも雷が鳴りそうな空
逃げ場のない場所
氷みたいな殺気
あたしが恐怖を感じるのには十分すぎた。
殺されるかもしれないと思った。
だけど…
「こんな所でサボっていいと思ってんのか?」
…
陰惨な雲から一筋の光が差した。
光は暗く沈んだ町を、広がるように明るくしていく。
「えっと、」
罰の悪そうな先輩たち。
「お前ら今から生徒指導な?」
…
はっきり言ってそれは嫌だった。
だけど、光はあたしにまで広がり、微かにも安心感が生まれた。
ありがとう…
北条先生…