元カレ教師


もう終わりだ。


何もかも…


「昴!?
それに…滝沢さん?」


あたしはそっと目を開けた。


「真由美!」


「木下先生!!」


「何でこんな所にいるの!?」


木下先生は驚いたような、だけどどこか冷静な顔をしていた。


あたしは北条先生と顔を見合わせた。


「実は…」


北条先生は木下先生に丁寧に説明した。


「なるほどね。」


木下先生はなかば呆れたような顔した。


「取り敢えず、ここから出ましょう。
まだ誰も来ていないと思うし。」


あたし達は日の光が当たる場所に出た。


早朝の学校は少しひんやりしていた。


だが、学校らしい爽やかが漂っていて、風が穏やかに吹いている校舎は、まるでドラマのようだった。


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