元カレ教師
着替えと髪のセットを済ませたあたしは、リビングに向かった。
まだ朝が早いのに、そこにはお姉ちゃんがいた。
「妃奈!
朝早いじゃない!」
「お姉ちゃんこそ。」
あたしはそう言ってトースターにパンを2つ入れた。
「あたしだって社会人なんだからね?」
…社会人か
そうだよね。
お姉ちゃん、北条先生と同級生だもんね。
あたしはお姉ちゃんと一緒にパンを食べた。
お姉ちゃんと二人でご飯を食べるのは久しぶりだった。
あれも、あたしが彼と別れた時だっけ?
辛くて何も喉を通らなくて
やっと何か食べる気になった時。
夜遅くだったけど、お姉ちゃんは一緒にご飯食べてくれた。
食べるの遅かったあたしに合わせてくれた。