元カレ教師


着替えと髪のセットを済ませたあたしは、リビングに向かった。


まだ朝が早いのに、そこにはお姉ちゃんがいた。


「妃奈!
朝早いじゃない!」


「お姉ちゃんこそ。」


あたしはそう言ってトースターにパンを2つ入れた。


「あたしだって社会人なんだからね?」


…社会人か


そうだよね。


お姉ちゃん、北条先生と同級生だもんね。


あたしはお姉ちゃんと一緒にパンを食べた。


お姉ちゃんと二人でご飯を食べるのは久しぶりだった。


あれも、あたしが彼と別れた時だっけ?


辛くて何も喉を通らなくて


やっと何か食べる気になった時。


夜遅くだったけど、お姉ちゃんは一緒にご飯食べてくれた。


食べるの遅かったあたしに合わせてくれた。


< 470 / 513 >

この作品をシェア

pagetop