元カレ教師
あたしは教室を出た。
やはり後悔はしていなかった。
寧ろ肩の荷が降りた。
終わった。
時間が解決してくれなかった恋が。
まさか恋の終わりを彼と同じ空間で迎えるなんて、思いもよらなかったなぁ。
あたしは止まる事なく歩いた。
彼は不思議な人だ。
元カレで、なのに教師。
普通じゃないよね。
…
本当に普通じゃなかった。
普通なんて程遠い恋だった。
あたしは校舎を出ても振り返らなかった。
次は何時恋するのかな?
あたしは少しオレンジが混じった青い空を見た。
何時次の恋が始まるか。
検討もつかなかった。
~end~