元カレ教師


ひたすらに熱く、長い終業式も終わり、あたし達はホームルームの為に教室に戻る。


暑さのせいか、後に返ってくる悪魔な成績表のせいか知らないが、教室までの道のりは長い旅のように思えた。


それからは教室で、これまた長い戸田の話を聞かされた。


クラス全員がウンザリした頃、ようやく話を終えた戸田は、周りの空気とは逆らって、元気良く成績表を返すと言った。


成績表は思った通りの成績であった。


世界史と生物の成績の悪さには毎回ながら頭を痛めさせられる。


「妃奈~」


未来があたしに泣きついてきた。


「どしたの?」


「英語が…」


「そんなに悪かったの?」


「あがってる。」


「へ?」


「英語、成績上がったぁ!!」


「えぇ!おめでとう!!」


あたしは自分な事みたいに喜んだ。


未来は実は英語が超苦手。


いつも頑張ってるんだけど、それでもどうしても成績伸びなくって、未来はすっごい悩んでた。


だけど、とうとう成績上がったんだね!


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