元カレ教師


あたしは目を瞑って籖に手をやる。


超ドキドキなんだけど。


あたしは籖を引き終え結果を見ようとした。


が、そんな勇気なんぞ何処にもなく、あたしは1人でドキドキしていた。


未来と一緒に見よう。


そう思ったのだった。


その予定だったのだが…


「妃奈~」


今にも泣き出しそうな未来があたしの元にやってくる。


「未来!?」


「どうしよう、妃奈。
未来…」


「未来、どうしたの?」


「…中庭引いっちゃった。」


「…えぇ!!」


あたしは驚き声をあげた。


「ちょっと、嘘でしょ?」


「嘘であってほしいよ。」


「だって、未来、え、えぇ?」


「妃奈は?」


「へ?」


「妃奈は何処の掃除?」


「え、えっと…」


あたしは自分の籖の先を見た。


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