先輩★内緒の片思い
そのとき、一緒に見ていた葉子さんが不思議そうに聞いてきた。
「すごいねー。
でもさ、なんで修一が一方的にスパイクするばっかりなの?」
それには真菜香が答えた。
「対人は、お互いに打ち合うパターンもありますけど、先輩後輩で組んだときは、たいてい後輩のレシーブ練習のために先輩が打つ側になるんです」
「ふうん……」
葉子さんはなんとなく納得のいかない様子だった。
そのとき、岸谷先輩の鋭いスパイクが左にそれ、フライングして飛び込んだ南君の手の甲に当たったボールが斜めに弾け飛んでいった。
おおっ、南君本気だねえ、やるぅ!
そんな真剣な対人を見ていると、うずうずしてきた。
じっとしていられなくなって、私も球拾いに参加することにした。
「すごいねー。
でもさ、なんで修一が一方的にスパイクするばっかりなの?」
それには真菜香が答えた。
「対人は、お互いに打ち合うパターンもありますけど、先輩後輩で組んだときは、たいてい後輩のレシーブ練習のために先輩が打つ側になるんです」
「ふうん……」
葉子さんはなんとなく納得のいかない様子だった。
そのとき、岸谷先輩の鋭いスパイクが左にそれ、フライングして飛び込んだ南君の手の甲に当たったボールが斜めに弾け飛んでいった。
おおっ、南君本気だねえ、やるぅ!
そんな真剣な対人を見ていると、うずうずしてきた。
じっとしていられなくなって、私も球拾いに参加することにした。