先輩★内緒の片思い
「卓、おいで~」


私が両手を広げると、卓は私に抱きついて来た。


ぷよぷよのほっぺに頬ずりして、ぎゅっと抱きしめる。


この感触、たまらない~。



そんな私たちを見て、微笑みながら母が立ち上がった。


「お夕飯の支度するから、優希(ゆき)、卓の相手しててくれる?」


「いいよー」


私は卓の顔が見えるところまで引き離して、卓に聞いた。


「卓、お姉ちゃんとおままごとしよっか」


「うん!」



私は卓を膝から降ろし、ふと思い出して聞いてみた。


「そういえば卓はさ、幼稚園でたなばたさまの短冊におねがいごと書いた?」


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