先輩★内緒の片思い
向かい合って座り、「いただきます」と食べ始めた葉子をじっと見る。


別にいつもと変わらないように見える。


俺の考えすぎか?




「花火大会、本当に行くか?」


もう1度、念を押してみた。


「うん、行く行く」


パスタを口に運びながら、葉子はそう答えた。


「じゃあ、8月2日の日曜日。
車で迎えに来るから」


俺が雑誌で日にちを確認してそう言うと、

葉子は皿から顔を上げずに頷いた。


「うん、わかった」




やはりあまり乗り気じゃないのか?


だが、行くと言ってるし。


……まあ、いいか。


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