先輩★内緒の片思い
「河野さんのお母さんですか?」
母ははっとしたように立ち止まり、車内を見た。
「卓?」
えっ、卓?
そういえば、卓はどうしたんだろう?
お父さんは今日、早朝からゴルフで出かけて帰るのは夜遅くなるって言ってたはず。
甘えん坊の卓はまだ一人で留守番なんてできない。
お母さん一人で出てきてるけど、卓はどうしたの?
岸谷先輩は落ち着いた声で母に言った。
「いえ、優希さんを送ってきました。
岸谷真菜香の兄で、修一といいます」
「ああ、真菜香ちゃんの。
優希……」
明らかに様子のおかしい母に、私は助手席から呼びかけた。
「お母さん、どうかしたの?
卓は?
卓に何かあったの?」
母ははっとしたように立ち止まり、車内を見た。
「卓?」
えっ、卓?
そういえば、卓はどうしたんだろう?
お父さんは今日、早朝からゴルフで出かけて帰るのは夜遅くなるって言ってたはず。
甘えん坊の卓はまだ一人で留守番なんてできない。
お母さん一人で出てきてるけど、卓はどうしたの?
岸谷先輩は落ち着いた声で母に言った。
「いえ、優希さんを送ってきました。
岸谷真菜香の兄で、修一といいます」
「ああ、真菜香ちゃんの。
優希……」
明らかに様子のおかしい母に、私は助手席から呼びかけた。
「お母さん、どうかしたの?
卓は?
卓に何かあったの?」