先輩★内緒の片思い
まずは図書館。


すでに開館時間は過ぎ、入り口は閉ざされていた。


車に積んであった傘を借り、念のため、車を降りて周囲を探した。


岸谷先輩と手分けして卓の名を呼びながら回りを1周してみたけれど、卓はいなかった。




「いないみたいだな」


「はい」


「よし、じゃ、次行こう」




次に向かったのは川原の公園。


見渡した感じでは、真っ暗で誰もいない様子だった。


ここは視野が開けていて、トイレのあたりしか隠れるような場所はない。


トイレも個室を全部覗いてみたけれど、猫の子1匹いなかった。


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