先輩★内緒の片思い
しかし、近づいてきた岸谷先輩の方から声が聞こえた。


「おねーちゃん!」


「え?卓?」


よく見ると、近づいてきた岸谷先輩の腕の中に卓がいた。


「卓!」


私は卓をよく見ようとフェンスに飛びついた。


間違いない、卓だ。


無事だったんだ!


「よかった……」




岸谷先輩は、フェンスの上から卓を私に差し出してくれた。


私は卓を両手で受け取り、抱きしめた。


「卓!」


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