先輩★内緒の片思い
「もしかして、それを取りに来たの?」


「うん。シアワセ、だよ」


「幸せ?」


「うん」


「幸せって?」


「おいしいもの」


「おいしいものを取りに来たかったの?」


「うん」




卓の返事は単語ばかりでよく理解できなかった。


卓は一生懸命私に伝えようと、言葉をつなげた。




「あのね、明日、ママの誕生日でしょ。
ママにねプレゼントなの。
でも、ママにシーッだよ」


卓は口に人差し指を当てた。


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