先輩★内緒の片思い
俺は熱いシャワーを浴びてさっぱりすると、ミネラルウォーターを飲みながらリビングの真菜香の隣に座った。


「おまえが居場所知ってたみたいだな」


「知ってたっていうか、たまたまなんだけどね。
ちょっと前に優希の家に行ったときに、卓くんが言ってたのを思い出しただけ」


「ふうん、そっか。
じゃあ、シアワセの話も知ってるか?」


「幸せ?」


「ああ」




俺は帰りの車中で聞いた話を真菜香にした。


何のことやら俺にはさっぱり理解できなかったのだが、河野がそれを聞いてまた大泣きしたので気になっていた。


でも、あの場で河野に説明を求める気にはなれなかったので、もし真菜香が知ってればもうけもの、くらいの気持ちだった。


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