先輩★内緒の片思い
頭上から声をかけて来たのは阿部先輩だった。


そしてその隣には岸谷先輩も。




ドキッ。




いつのまにかすぐ近くに来ていた岸谷先輩に心臓が飛び跳ねた。


「ああ、実は……」


武内が阿部先輩に説明する間も、私は岸谷先輩の顔を見られなくて、うつむいて武内の絵を見るフリをしていた。


でも、態度とは裏腹に、意識は岸谷先輩の方にばかり行っていたんだけど……




「へえー、面白そうだな。
俺にも見せてくれよ。
新入部員勧誘になるんなら手伝うぞ!」


武内の話を聞いた阿部先輩は思いがけず協力を申し出てくれた。


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