先輩★内緒の片思い
一緒に絵を見ていた阿部先輩も「こりゃあ、覚えるのは大変そうだなあ」と私に同情の目を向けてくれた。
うう、せんぱーい。
「暗記苦手~」
唇をとがらせて武内を恨めしく見ていると、岸谷先輩がポツリと言った。
「覚えられなきゃ、カンニングするんだな」
「カンニング、ですか?」
私が岸谷先輩を見ると、先輩は咳払いして言った。
「ほら、テレビとかでADが画用紙にでっかい字書いてタレントに見せたりしてんじゃん。
ああいうの作っておいて、舞台袖の南に出してもらえばいいんじゃねえの?」
私は光明を見い出した思いだった。
「それならできそうです!」
うう、せんぱーい。
「暗記苦手~」
唇をとがらせて武内を恨めしく見ていると、岸谷先輩がポツリと言った。
「覚えられなきゃ、カンニングするんだな」
「カンニング、ですか?」
私が岸谷先輩を見ると、先輩は咳払いして言った。
「ほら、テレビとかでADが画用紙にでっかい字書いてタレントに見せたりしてんじゃん。
ああいうの作っておいて、舞台袖の南に出してもらえばいいんじゃねえの?」
私は光明を見い出した思いだった。
「それならできそうです!」