先輩★内緒の片思い
俺は真菜香が投げつけてきたバレーボールを拾いあげた。


俺の大事なマイボールを凶器にすんなっ!


「いってぇな」


「ふーんだ!
お兄ちゃんも、そろそろ自分から告白するくらいの勇気見せなさいよ!」


「なんだと?
俺は自分から行かなくても、いくらでも女の方から言い寄ってくるんだよ」


「だから、それがダメだって言うの!
あー、わかった!
自分から行って、断られるのが怖いんだ。
だから告白できないんでしょ?」


「そんなわけあるか!
好きな女ができりゃ、いくらでも自分から行くわ!」


「へえ、じゃあ楽しみにしてるわ。
次はぜひお兄ちゃんが自分から告白した人を紹介してよね!」


「おお、すぐに会わせてやる。
楽しみに待ってろ!」




言いたいことを言うだけ言うと、真菜香は部屋を出て行った。


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