先輩★内緒の片思い
そんな話をしながらも、私たちは宛名書きの手を動かし続けていた。


しかし長時間書き続けていたら、だんだん字が雑になってきた。


私はいったんペンを置いた。


首を回して大きく伸びをする。


すると、真菜香が思い出したように顔を上げた。


「そうだ、優希、キャプテンは2部の最初に挨拶があるから、考えておいてね」


ウーンと伸びをした格好のまま、眉を寄せて真菜香の顔を見た。


「挨拶って?」


「んー、『本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます』とかなんとか」


「はあ?そんなの聞いてないよ」


「うん、だから今言った」


「えーーーーっ」


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