先輩★内緒の片思い
途中で同じように拉致されて来た夏美と合流し、一緒にお化け屋敷を回った。


女同士でお化け屋敷もないよねぇ、と顔を見合わせて嘆きながらそこを出ると、今度は3年の先輩に会った。


またまた連れて行かれて、そこでは客引きの手伝いをさせられた。


お昼にやっと解放され、夏美と一緒に昼食を済ませた。




「なんか午前中、予想外に忙しかったぁ」


食後、カフェオレを飲みながら二人でまったりしていると、私のケータイが鳴った。


「あれ?南君だ。なんだろ?」


私たちの出番まで、まだあと2時間はある。


「もしもし?」


通話ボタンを押すと、南君の切羽詰った声が聞こえてきた。


《河野、至急部室に来てくれ!》


「どうしたの?」


《緊急事態だ!》


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