先輩★内緒の片思い
「すまん!」


武内は頭を下げ、部室を出て行った。


武内のお父さん、無事だといいけど……




「……で、どうしようか?」


夏美が私の顔を見た。


「うん……」




私もなんとかするとは言ったものの、何も代案などなかった。


「真菜香、バレー部、辞退ってわけにはいかないかな?」


私は文化祭実行委員の真菜香に尋ねた。


「うーん……
じゃあ、先生にも相談したいから、体育館の舞台裏に移動しよう」


私たちは真菜香について、舞台裏へ行った。


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