先輩★内緒の片思い
「とにかく、バレー部の問題なんだからバレー部の中で代役を立てて、何とか舞台に穴を開けないようにしてちょうだい!」


立花先生は忌々しげに言った。


それを聞き、南君が切羽詰った声でつぶやいた。


「俺、やってみようか?」


しかし、私は即座に却下した。


「その足じゃ無理だよ!
下手に動いて悪化したらどうするの?
新人戦に出られなくなったりしたら大変だよ」




でも、じゃあ、どうする?


困った――……




と、舞台裏に誰かが入ってきた。




「俺がやるよ」




えっ?


私と南君と夏美は驚いてその人を見た。


< 273 / 388 >

この作品をシェア

pagetop