先輩★内緒の片思い
俺はウエイトレスに合図して、注文を済ませた。


河野、案外少食なんだな。


あれだけ動いたんだから腹すかせてるかと思ったんだが。


「あの……」


「ん?」


「今日は本当にありがとうございました」


また頭を下げる河野に俺は首を振った。


「いや、もう、そういうのはいい。
俺も楽しかったし」


そう言うと、河野は驚いた様子を見せた。


「俺が楽しんだらおかしいか?」


俺が苦笑すると、河野は顔を赤らめて首を振った。


< 310 / 388 >

この作品をシェア

pagetop