先輩★内緒の片思い
「あの日、文化祭の夜……
悪かった」
あ……
「ずっと謝りたかった。
でも、練習に行っても、河野、俺のこと避けてて話すチャンスがなかったんだ。
こんなに遅くなってしまって、今さらと思うかもしれないけど」
たしかに私は先輩のことを避けてたから、ちょっと後ろめたくて視線を下げた。
「あの日、いきなりキスしたのは悪かったと思ってる。
驚かせちまったよな。
でも、からかったわけじゃない」
私は何か言わなくちゃ、と顔を上げた。
「あの、私、先輩が葉子さんと別れたこと、知らなくて。
さっき真菜香から聞いたんです。
私、あの時、先輩には葉子さんって彼女がいるのに私にその、そういうことする先輩が許せないっていうか……
きっと私のことからかったんだと思って……」
「そうか、それで逃げて、ずっと俺のこと避けてたのか」
「はい……」
悪かった」
あ……
「ずっと謝りたかった。
でも、練習に行っても、河野、俺のこと避けてて話すチャンスがなかったんだ。
こんなに遅くなってしまって、今さらと思うかもしれないけど」
たしかに私は先輩のことを避けてたから、ちょっと後ろめたくて視線を下げた。
「あの日、いきなりキスしたのは悪かったと思ってる。
驚かせちまったよな。
でも、からかったわけじゃない」
私は何か言わなくちゃ、と顔を上げた。
「あの、私、先輩が葉子さんと別れたこと、知らなくて。
さっき真菜香から聞いたんです。
私、あの時、先輩には葉子さんって彼女がいるのに私にその、そういうことする先輩が許せないっていうか……
きっと私のことからかったんだと思って……」
「そうか、それで逃げて、ずっと俺のこと避けてたのか」
「はい……」