先輩★内緒の片思い
しばらくして、岸谷先輩は腕を緩めると、私を見て言った。


「優希、17歳の誕生日おめでとう。
今夜は俺に祝わせてもらえないか?」




あああーーーっ!


もう、だから、その顔で、その声で、至近距離で、そんなセリフ言わないで!


私、きっとすごい真っ赤だ。


すっごく嬉しいけど、嬉しすぎて返事なんかできない。


私はただ、頷いた。


すると、先輩が笑顔を深くして言った。




「優希、そんな可愛い顔するな」




きゃああ!


なに言ってるんですか!先輩!!


私はブンブンと首を振った。


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