先輩★内緒の片思い
母は「うーん」と眉をしかめて考え、なんとか答えをひねり出した。
「幸せっていうのはねえ……
卓とおねーちゃんが、いつも元気で笑っていること。
おいしいもの食べたり、楽しくお友達と遊んだりしていると、ニコニコになるでしょ?
そういうのが、ママの幸せ」
「ふーん。
おいしいもの……」
「ちょっと難しかったかな?」
きょとんとした表情の卓に母が苦笑いすると、真菜香が感心して言った。
「幸せ、なんて、簡単なようで説明するとなると難しいですよね。
でも、それにもちゃんと答えるんだから、おばさん、すごいなあ~」
「真菜香ちゃんのお母さんだって、きっと真菜香ちゃんが小さいときは同じようにされたと思うわよ。
それに、いずれあなたたちにだって、そういうときがくるわ」
穏やかにそう言う母に、「母親って大変!」と真菜香は大げさに首をすくめた。
その真菜香のしぐさが可愛くておかしくて、母も私も卓もみんなで笑ってしまった。
「幸せっていうのはねえ……
卓とおねーちゃんが、いつも元気で笑っていること。
おいしいもの食べたり、楽しくお友達と遊んだりしていると、ニコニコになるでしょ?
そういうのが、ママの幸せ」
「ふーん。
おいしいもの……」
「ちょっと難しかったかな?」
きょとんとした表情の卓に母が苦笑いすると、真菜香が感心して言った。
「幸せ、なんて、簡単なようで説明するとなると難しいですよね。
でも、それにもちゃんと答えるんだから、おばさん、すごいなあ~」
「真菜香ちゃんのお母さんだって、きっと真菜香ちゃんが小さいときは同じようにされたと思うわよ。
それに、いずれあなたたちにだって、そういうときがくるわ」
穏やかにそう言う母に、「母親って大変!」と真菜香は大げさに首をすくめた。
その真菜香のしぐさが可愛くておかしくて、母も私も卓もみんなで笑ってしまった。