先輩★内緒の片思い
どんな人なのかな、岸谷先輩の彼女……


考えているうちに真菜香の家に着いた。



「じゃ、またね」


「うん、また明日」


私達は手を振り合って別れた。



自転車に乗ってコンビニに向かいながら、私は気分が滅入るのを感じていた。


あたりはすっかり真っ暗になり、空にはいくつか星が瞬いていた。



「あ、そういえば今日、七夕だ……」


ふと思い出し、晴れた夜空を見上げたけれど、東京の住宅街の空に天の川は見えなかった。


< 51 / 388 >

この作品をシェア

pagetop