先輩★内緒の片思い
たしかに、毎日ってのは頻繁すぎる気がしないでもないけど、葉子の返事の仕方も邪険で、俺に言わせればどっちもどっち。


付き合って約3ヶ月、葉子の家族関係があまりうまくいってないらしいことはなんとなく察していた。


だが、家のことを聞こうとすると決まって葉子が話をそらすので、最近は俺もあまり立ち入らないことにしていた。



「あーあ、なんか面白いことないかなあ」


天井を見上げながら、葉子がつぶやいた。


「面白いこと?」


「なんか、パァーッと遊びに行きたい気分。
今日なんか最高気温32度だって。
蒸し暑い中、汗だくになって大学通って……
レポートもどっさり出てるし、親はうるさいし。
気分滅入っちゃう」



パァーッとねえ……


「カラオケにでも行くか?」


俺が提案すると、葉子は少し考えて答えた。


「カラオケって感じじゃないんだよねぇ。
なんかもっとこう青空の下でのびのびしたいって言うか……」



青空ときたか。

青い空、といえば……


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