先輩★内緒の片思い
「南君、私いったん抜けて休憩するねー」


「おう!」


手をあげて輪に戻る南君を見送り、ゆっくり歩いて岸谷先輩のところに戻った。




岸谷先輩の寝ているすぐ横にあるパラソルの下のシートに座り、岸谷先輩を見た。


目を閉じてるけど、眠ってるのかな?


「岸谷先輩?」


おそるおそる、声を掛けてみた。


岸谷先輩はちらりと横目で私を見た。


「なんか用か?」



うわぁ、声を聞いただけでも、ドキドキする。



私は平静を装って続けた。


「あの、私疲れちゃったのでしばらくここで休んでますから、海入ってきてください」


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