DEAR...
プロローグ


私たちは













俺たちは













山と海しかなくて
電車なんて一時間に一本しかないような小さな田舎町で
小さな頃から一緒に同じ時間を過ごしてきた。













私の隣には







俺の隣には







アイツがいることが当たり前だと思ってた。





あの頃の二人は



お互いに素直になることが出来なくて…



傷つけあってばかりだった。





でも





成長して大人になるにつれて
いろんなことを知った今は



素直になるのが遅すぎたのかもしれない。




あの頃
素直になることが出来ていたら



今とは違う二人がいたのかもしれない。



傷つけ合うことなんて



なかったのかもしれない。


.
< 1 / 79 >

この作品をシェア

pagetop