DEAR...


「それってマズいんじゃね?」

「とりあえず行ってみようぜ。」



祐介の言葉に俺たちは職員室に向かった。



このとき教室の隅で気まずそうな表情をしている女がいたのに気付かなかった。








―ドン!
「嘘を吐くな!」



職員室に着くと誰かが壁にぶつかる音と教頭の怒鳴り声が聞こえてきた。



「教頭が怒鳴ってるぜ。」

「たぶん姫菜にだろ…」




「知らないって言ってるんだよ!」

「話はまだ…」

「うるせぇよ!」




姫の怒鳴り声が聞こえた瞬間



―ガラッ


「「あ…」」



姫が職員室のドアを勢いよく開けて出てきた。


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