DEAR...

「上西、お客さん。」



祐介と光輝と話をしていたらクラスの奴にそう言われ
廊下を見てみると姫がいて窓の外を見ていた。


柚ちゃんに頼んだ伝言、聞いたんだ。


そんなことを考えながら俺は廊下に出て姫の隣に立った。



「…探してたんでしょ?
何のよう?」



姫は俺の方を見ようとせず
そう言った。



「最近、見かけなかったから…」

「………」



姫は俺の言葉に答えなかった。



「なぁ…」



再び話しかけようとしたとき



「遼平くーん
一緒にいる子って彼女?」



隣のクラスの女が話しかけてきた。


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