DEAR...


「姫菜のこと頼んだぞ?」

「え…」

「姫菜は遼平がそばにいたら大丈夫だから。」

「…わかった。」



頷いたけど…
本当は自信がなかった。


姫にとって拓磨は親以外で唯一安心できる場所だったと思うから。




それから一週間後に拓磨は転校した。


姫は意外と強く泣かなかった。


というか
転校以外のすべてを知っていたみたいだった。


拓磨の両親の離婚の原因も…


俺は一生知ることはなかったけど。


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