DEAR...


「え…?」

「だから口が滑って光輝と祐介に言っちゃったんだよ。」

「な、にを?」



遼の言いたいことはなんとなくだけどわかってた。


でも…


わかりたくなかった。



「姫にフェラしてもらってること。」



…遼に裏切られた?



「そしたら光輝達もシて欲しいって。」

「遼は…
遼はなんて言ったの…?」

「いいけどって言った。」



遼の言葉に一瞬頭が真っ白になった。


どうして遼が決めるの?


私のことなんだよ?



「なんで勝手に決めてそんなこと言うの?」



思わず叫んでしまった。


叫んで遼を睨んだ。


そんな私を見て遼は



「別にいいじゃん。」



謝るどころか…



「約束したもんはしょうがないだろ。」


「私とは誰にも言わないって約束した。」


「そうだっけ?」



開き直ったんだ。



「…嘘吐き」

「うるせぇよ!姫は黙って俺の言うこと聞いてればいいんだよ!」

「……ッ…」



泣きそうになった。


でも


泣いたら負けな気がしたから泣かなかった。


.
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