DEAR...


なんで…?


喧嘩…じゃないよな?



姫は三年になってから喧嘩をすることはなくなってた。


元々あまり喧嘩はしない方だったけど…


この傷はどう見ても…



「遼君?」

「…柚ちゃん」



姫の傷のことを考えていたら柚ちゃんがカーテンの間から顔を見せた



「何してるの…?」

「…姫のこの傷って何?」

「…」



思い切って聞いてみると柚ちゃんは眉間にシワを寄せて睨んできた


今まで柚ちゃんのこんな顔、見たことない


柚ちゃんはいつも姫の隣で笑ってるのに…



「柚ちゃん…?」

「……の…」

「え…?」

「聞いてどうするの?」



確かに俺は聞いてどうするんだろ…


聞いて姫に何かしてやりたいのだろうか…?



「向こうで話そうか…?」

「…あぁ」



黙ってしまっていた俺に柚ちゃんは優しく言った


俺はベッドから降り保健室のソファに座った


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