DEAR...


「…姫ちゃんは自分で傷付けてるの」

「え…」



姫は自分で付けてる…?


それって…



「リスカ…?」

「うん…一年くらい前からみたい」



一年くらい前…


それは…


俺と今みたいな関係になりだした頃だよな



「だから…」

「……」

「姫ちゃんに近づかないで」

「柚ちゃ…」

「遼君は今まで姫ちゃんのことを傷付けたんだよ?
それでも姫ちゃんは遼君を信じてた
なのに何回も裏切ってるでしょ?
姫ちゃんにも悪いところはあったかもしれないよ?
姫ちゃんは何も言わないからわからないけど…












これ以上…
姫ちゃんに近づかないで」


「……」


柚ちゃんの言葉に何も言えなかった。


姫が柚ちゃんにどこまで話してるかはわからない。


だけど
最初に姫を裏切ったのは他の誰でもない俺だ。


「これ以上、姫ちゃんが傷付く姿は見たくない」

「……」



俺は何も言うことが出来ず保健室から出た


.
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