DEAR...
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「あれ…?」
学校から帰ってくると誰かが家の前に立ってた。
「おかえり」
「な、んでいるの…?」
あの日から一度も家に来なかったのに…
「姫と話したかったから」
「私は話すことなんてないけど?」
「俺はあるんだよ」
「ちょ…遼!」
家の前にいたのは遼で
遼は私の腕を掴んで歩き出した。
私は腕を引かれながら、遼の後ろを引きずられるみたいに付いて行った。
遼が連れてきたのは近くの公園だった。
この公園は小さい頃に2人で遊んだり拓磨と三人で遊んでた。
柚が転向して来てからは四人で遊んだりもした。
「姫」
遼は昔から私を『姫』って呼ぶ。
この呼び方をするのは遼だけ。
「…何?」
「仲直りしよ?」
「………」
「姫…仲直り……しよ?」
「いつ喧嘩したんだっけ?」
遼に仲直りしよって言われて嬉しかった。
嬉しかったからトボケてみた。
ていうか喧嘩してたんだ。
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