*お姫様の秘密*_上*_
看護士さんにつられて、
あたし達は今カウンセリングにいる。



「実は、ですね…

三浦様はですね…
肝臓ガンも持っていた事が判明いたしまして…」



「え…

じゃもう直らないのですが?」



頭が今の現状についていけなくて、
あたしは、興奮してしまった。



「いや…
早期発見でしたから、
危険はありません。

ですけど…
意識不明だというのが…」


肝臓ガンの事はまだ安心したけれど…


「本来ならば…
もう目を覚ましてもおかしくないのですが…
よほど目を覚ましたくないという要望があるのでしょう。
心当たりは、ありますか?」


その言葉にもっと不安があたしを襲う。



「そういえば…

最近、三浦様は、部下に裏切られたとか…」 
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