再生
第2章
退院が近付くにつれ、夏実はどんどん不安になった。
自分はこれからどう生きていけば良いのだろう。
仁志に頼りきりで、まだ1人では何も生活が出来ない。
仁志が仕事に行って自分1人になる時間、もし彼がこれきり来なかったら私はどうなるのだろう。
1人で生きていけるだろうか。
どんどん不安になり、恐くなる。
「もう少しだな、退院」
「…あの、そのことだけど…延ばせないかな、退院」