再生
第8章
夏実は病院に駆け付けた。
裕太の病室を聞き、病室のまで着くと、息を吸い込んだ。
そしてドアを開けた。
夏実はしばらく動けなかった。
涙で裕太がぼやけていた。
「―裕…許して…」
夏実は裕太の手を握った。
私のせいで裕太をこんな姿にさせてしまった。
裕太はもうあの悪魔の姿ではなかった。
優しい、夏実を愛してくれていた裕太のまま、今は眠っている。
「―あの、もしかして…あなたは婚約者の方?」