再生

『お前に関係ねえだろ』

『…試合に負けたくらいで、落ちぶれないでよ』

『うっせえな!』

仁志は夏実の胸ぐらを掴んだ。

『お前に何が分かるんだよ。お前はな、まだ先があるから良いかもしれない。だけど俺はあれで全て終わったんだよ!』

『やっぱり…進学、しないんだ』

彼は手を離した。

『社会人になったって、続けられるわよ!野球!』

『もう、放っておいてくれ』

『放っておけないよ!!』

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