再生
彼はニヤニヤしながら言った。
『お前さ、俺のこと好きなんだろ?』
『は?何言ってるの』
『あいにく俺は他に彼女出来たんだよ。その前に告っとけば付き合ってあげてたかもしれないな。あ、でも俺ヤラしい女がタイプだから無理か』
パンッ…音が響いた。
気付いたら仁志を叩いていた。
彼の眼は虚ろだった。
『あんた、何言ってるの?まるで別人みたい』
『俺なんかより、もっとつりあう男がいるだろ?もう、俺を構うな』
そう言い、出て行った。