再生

仁志は夏実をじっと見詰めた。

『じゃあ俺とヤれる?』

と言った。

夏実はしばらく意味が理解出来ないでいた。

仁志は笑って、

『だから、お前には無理なんだよ』

そう言い、戻ろうとした。

『出来るわ』

仁志は驚いて振り向いた。

『出来るわよ。私だって』

『無理すんな。冗談なんだから』

『私と寝たら、元の仁志に戻ってくれる?』

すると仁志は悲しい顔をした。

そして、夏実の頭を撫でた。


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