再生

「でも、少し思い出したの。私水色が好きだったと思っていたんだけど、昔母親が私が水色のワンピースを着て凄く誉めてくれたの。それが嬉しくて、いつも水色ばかり着ていたの。本当はあまり好きではなかった」

「ご両親のこと、思い出したのかい?!」

仁志が嬉しそうに顔を輝かせた。

「ほんの少しだけど」

「凄いじゃないか。やっぱり行って正解なんだよ」

仁志が嬉しそうに笑ってくれるのを見て、夏実も嬉しくなった。

「全て思い出せれば、私達結婚出来るのね」

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