再生
~FLASH BACK~

『大変だね、遅くまで』

夏実が野球部のユニフォームを洗い終わり、干している所に声をかけてきた。

『裕、お疲れ様』

『手伝うよ』

夏実は笑顔で頷いた。

彼はうちの野球部のエースピッチャー佐藤裕太だ。

『おい、裕!やめとけ!慣れないことをして肩をやられたらどうするんだ!』

『何言ってるんだ、仁志。洗濯物を干すだけだよ。それに夏実の帰りが遅くなるだろ』

『夏実より裕の肩の方が心配だ』

『失礼ね。仁志が手伝いなさいよ』


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