再生

二人は付き合い始めた。

断る理由があるわけがない。

裕太はいつも夏実に優しく、気が利いていて、頭め良かった。

それに何より夏実のことを一番理解してくれていた。

付き合い初めてからも、変わらず夏実を大事にしてくれた。

夏実も、そんな裕太のことが好きだった。

たまに仁志と3人で会うこともあったが、昔の様に付き合うことが出来なくなった。

何かが昔とは違っていた。

仁志が夏実に対する接し方かどこかよそよそしかった。

前の様に自然に話せなくなってしまった。

夏実と裕太は順調に付き合っていたが、社会人になってからは会う回数が減っていった。

久しぶりにお互い休みが合い裕太と海にドライブに行くことにした。

車からは彼の好きなサザンがかかっている。

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