再生

『何?もう飲んでいるの?』

『まあな、ほら、見てごらん』

裕太の指す席を見ると、そこには仁志と隣に見知らぬ女性が座っていた。

仁志が夏実を見ると手を上げた。

『仁志!久しぶりね!』

夏実が働いてからは会っていなかったので2年振りだった。

前よりさらにたくましくなっている。

『聞いたよ。結婚おめでとう』

仁志が笑顔で言ってくれた。

『―ありがとう』

『仁志に結婚式のスピーチ、お願いしようと思ってさ、連絡したら、近くにいるって言うから呼んだんだ』

< 86 / 147 >

この作品をシェア

pagetop